
A moment for quiet observation.
Consciousness rises slowly toward the light,
while the subconscious sinks quietly into shadow.


ストーリー
記憶を宿す素材の美と
現代のモダン・アートが
静かに共鳴する空間

いくばくかの時を重ねた古材の息づかいと、
心をそっと整える余白が織りなす、
ちょうど良い大きさの小さな一棟貸しの禅の宿。
金沢の中心にありながら、
ここには、静けさと無の美がある。
扉を閉めれば、街の気配は遠くほどけ、
スタッフや他の宿泊者と視線が交わることもない。
誰にも会わず、誰に気を遣うこともなく、
“自分たちだけの時間”が、静かに満ちていく。
都市の真ん中で、世界とつながりながら、
同時に、世界から離れられる場所。
禅とは、
ものの見方の転換である。
悟りとは、
特別な経験ではなく、
日常の新しい見え方である。
Zen is a transformation of perception.
Enlightenment is not an exceptional moment,
but a renewed way of seeing daily life.


分厚い古材の机に手を置くと、
木目の奥に眠る時間が、ゆっくりと掌に伝わる。 檜の障子は光を柔らかく濾(こ)し、
土壁は言葉を吸い込み、
思考のざわめきを鎮める。
When you place your hand on the thick slab of reclaimed wood,
the time sleeping deep within its grain
slowly seeps into your palm.
Hinoki paper screens gently filter the light,
earthen walls absorb words,
and the murmuring of thought is brought to stillness.
Artworks
|脈々の刻
荒ぶるようでいて静けさすら感じる、
墨の黒は“作品を見る”というより
“想いの流れの前に立つ”感覚に近い。
黒の運動は、血のようで、波のようで、
記憶のようでもある。
ひとつの筆致が次の筆致を呼び、
それがまた別のうねりを生むように、
私たちの時間も、感情も、言葉も、
途切れることなく静かに受け継がれている。
人の優しさも、願いも、想いも、 脈のように次へ渡され、形を変えながら続いていく。
その連綿とした流れのほんの一部に自分も
そっと溶け込むように。



